報告日:2022年8月 報告者:小野 哲
業種・ 業界 |
支援先 /所在地域 |
テーマ・支援概要 |
支援者数 |
支援時期/回数 |
農業 |
遠州 |
スマート農業 : 米作り農家のICT支援 |
2名 |
4ケ月/4回 |
<支援先の課題>
・限られた人数で自然を相手に米作りの作業に追われており、分散された耕作地の作業者の割当、作業内容の指示を朝礼時におこな
っており、効率が悪い。
・作付け後の生育管理、生育に必要な水管理、肥料管理などに必要な情報を現場巡回によって得るしか手段がない。
・自然災害、害虫情報も現場巡回によって得るしか手段がない。
・機械メーカーの情報システムを導入しているが、地図上の圃場管理しか利用しておらず、システムを有効に利用したい。
・作業実績をPC上のEXCEL表で管理しているが入力の手間が掛かり、タイムリーな情報活用ができていない。
以上のような状況を打破するためにICTを活用したい。
<支援内容>
・農業について、スマート農業を目指し近年IOTの活用、ネットワークの活用等道具が揃ってきている。そうした状況を踏まえ、
最新的技術を活用している農業を紹介し、世の中がどこまで進んでいるかイメージを描いて頂いた。
・しかし、現実的にはITを利用できる人員が1名しかいないので、ICTを推進する基盤が成立していない。この実情を打破し、
従業員全員がPCを活用できようにすることをまずは提案した。
・導入されている機械メーカーの情報システムには利用すべき機能が多く含まれており、それらを活用することによって死蔵資産
の有効利用を提案した。(※情報システムには有りがちで、埋もれた機能を如何に使いこなせるかが業務効率化のポイントである)
・労力の掛かる水管理について遠州地方で実施されている水管理システムを紹介し、仕事の効率化の提案をした。
<支援効果>
・従業員の情報リテラシーを高める為商工会議所が開催するパソコン教室にて習得するように紹介し、従業員が努力している。
・機械メーカーの情報システム機能を明確にするため、機械メーカーの担当者より専門家を派遣してもらい機能の習得を図ったが利
用までに至っていない。
・行政から「水稲生産実施計画書及び経営所得対策等営農計画書」が約100ページ近く紙で送られて来て、手書きで記入して送り
返しているが、その用紙の電子化を市農政部に申し入れ、行政で実現に向けて検討中である。
<支援先の声>(声があればこの項を追加し記載)
・農業は日々作業が発生し、日常業務に追われがちであるが、世の中の状況、何をすれば良いかが分かり、これからの方向性が明確になった。
以上